●第20回日本電話相談学会大会のご案内●

謹啓 新緑の美しい季節になりました。会員の皆様には益々ご健勝のことと拝察いたします。
 さて、第1号通信でご案内いたしましたように、日本電話相談学会第20回大会を大分県の湯の町「別府温泉」で開催いたします。会場は宿泊のできるホテルを利用することになりました。ホテルはJR別府駅から徒歩5分の露天風呂もある「亀の井ホテル」です。大分空 港からは空港バスで別府まで40分ほどです。
 今回は本学会の第20回という節目にあたるため、長谷川理事長に学会20年の歩みと今後に向けた記念講演をお願いしています。また、シンポジウムでは電話相談員の心の癒しと資質向上にむけて考えたいと思っています。研究につきましては皆様の多くのご発表を期待 しております。
「身もこころも癒して」いただき、今後の活動にむけて実りある大会にしたいと願って準備を進めております。
 会員の皆様の多数のご参加を準備委員一同心よりお待ち申し上げております。

日本電話相談学会第20回大分大会

準備委員長   田中 新正

大会テーマ: 「電話相談員の癒しと資質向上」

期日: 2007年10月5日(金)~7日(日)

会場: 別府温泉「別府亀の井ホテル」
  大分県別府市中央町5-17 (Tel. 0977-22-3301)(JR別府駅から徒歩4分)

日程:

会員皆様の積極的なご参加と研究発表を心よりお待ち申し上げております。

大会内容:
[前夜祭]大分大会では、初めての試みとして大会前日の19時から21時までの夕食と入浴後のひとときを、軽い飲み物を楽しみながら,学会理事やワークショップ講師を交え、情報交換を始め電話相談の実践での問題や研究のあり方など幅広くじっくり語り合う会を設定しました。どうか振るってご参加下さい。

[研究発表・活動報告]発表は口頭形式で行います。

[シンポジウム]『電話相談員の心のケアと資質向上に向けて』
司 会 者 林  幹男 (福岡大学)
話題提供者 佐藤 恵子 (仙台いのちの電話相談員)
岩崎 綾子 (大分いのちの電話相談員)
片岡 玲子 (立正大学)
指定討論者 末松 渉 (日本橋学舘大学)

[記念講演]『わが国の電話相談学研究:学会20年の歩みとこれから』
長谷川 浩一 (学会理事長)

[懇親会] 大分の新鮮な海産物と本場大分の「麦焼酎」で親交を深め、明日への鋭気を養ってください。

[ワークショップ]7つの研修グループを実施します。

諸費用について:
大会参加費 予約参加 会員6,000円 非会員7,000円 学生3,000円
当日参加 会員7,000円 非会員8,000円 学生3,000円
*機関会員の方は、学会員と同じ扱いとします。

ワークショップ 予約参加 会員8,000円 非会員10,000円 学生5,000円
前夜祭費 予約参加 1,500円
懇親会費 予約参加 6,500円
*お支払いいただいた参加費等は、一切お返しできませんのでご了承下さい。

参加申込書1  参加申込書2

* 支払い方法・宿泊・昼食についてはをご覧下さい
   (会場のホテルが格安になっていますご利用下さい)

*諸費用の振込期限
   平成19年8月20日までに、旅行会社の口座にお振り込み下さい。

研究発表・活動報告申込み方法
申込用紙に記入の上、郵送またはファックス・メールで大会事務局までお申し込み下さい。
学会員であることが必要です。非会員の方で希望される場合は先に入会手続きをして申込み下さい。

     申込み締め切り  6月22日(金)

研究発表・活動報告の採択可否を通知いたします。採択された方は、発表抄録原稿を提出していただきます。

     原稿締め切り  7月31日(火)

大会ワークショップ
 参加申込書1に第3希望までの記号(A~G)を記入の上、お申し込み下さい。入金確認後決定コースをお知らせします。各グループの受講人数はそれぞれ30名程度を予定しています。定員をオーバーしたときは、第2志望などのグループとなることがあります。また、希望者が10名以下の場合は、そのグループは取りやめになることがあります。

A:「電話相談と言語化」 有田モト子(青山学院大学)
 人は「感情」「思考」「行動」のいずれかを入り口にして関わりをとっています。
この入り口を誤ると相互のやりとりは行きづまってしまうことが多いです。電話をかけてきた目的を明確にしつつ、相談者に抵抗を起こさせない言語化の仕方を事例を通して検討していきたいと考えています。

B:「心理劇による電話相談のふりかえり」 金子進之助(別府大学短期大学部)
 電話相談に携わる相談担当者の訓練担当者や相談に携わる方のために、心理劇手法を用いてこのワークショップを進めていきたい。
(1)訓練者のためのロールプレイング
(2)相談場面の劇化
a)ロールプレイングによる再生と考察
b)相談者自身の問題
(3)相談員の勇気づけ

C:「『ひきこもり』の要因とその対応」 高塚 雄介(明星大学)
 我が国において「ひきこもり」と呼ばれる人々の実態は必ずしも定かではありません。一方では「不登校」と同一化され、他方では「ニート」と同一視されるなど、要因が解明されないまま、観念的な対応策が講じられています。あらためて背景や要因を検討し、どのような対応が必要かを考えてみましょう。

D:「心を聴く力」を高めるカウンセリング技法 出村 和子(弘前学院大学)
 電話相談の中心的課題は、いかにかけ手の心に添う聴き方が出来るかです。かけ手の情緒的訴えに対応するには、受け手の感性と呼応できる技術が求められます。
 本講ではカウンセリングの技法を学び、自己覚知をしつつ、ロールプレイを通して、実際の場面を再現し演習します。そのため、ビデオ撮影とカセット・テープを用いてフィードバックを行う予定です。

E:「共感的理解を問い直す」 日高 正宏(神戸学院大学)
 共感的理解は電話相談の基本と言われます。しかし、そのことがコーラーさんを頻回通話者にしている面もあります。
このグループでは共感的理解をいかに効果的・効率的に行うか、応答技法の実際を体験学習します。また電話相談で疲れておられる皆さんとリラックスも体験し、ワーカーが活き活き生きることを考えます。

F:「相談を受ける私を見つめて」 平田真貴子(京都いのちの電話)
 どのように自分をコントロールし、より良い対応のできるような自分を鍛えてゆけばよいのでしょうか。疲れを癒し、元気になれるよう、相互ケアーの時を共有しませんか

G:「家族療法への誘い」 矢頭 道三(大分県中央児童相談所)
 様々な相談・援助活動のなかで、家族を視野に入れながら援助することが必要になっていませんか?このワークショップでは、家族療法の基礎理論であるシステム論を学び、家族療法とはどのようなものなのかを体験していただき、電話相談に有効に活用出来る方法を学んでもらえたらと思います。

今後の予定
第3号通信(プログラム・抄録集)         9月上旬発送予定

お問い合わせ
大会に関するお問い合わせはメールまたはファックスでお願いいたします。

第20回日本電話相談学会大会事務局
〒870-1192 大分県大分市旦野原700
大分大学教育福祉科学部 田中 新正研究室
Tel.&Fax. 097-554-7538
メール:edtanaka@cc.oita-u.ac.jp
大会HP http://members.goo.ne.jp/home/rinrin20_2007